第四回本当に株の勉強出来ますか?
資産運用をかんがえた時、もっとも身近な方法がネットでのデイトレーディングかもしれません。インターネットやテレビでもずいぶん盛んに「資産運用への入り口」として宣伝されており、
「誰でもかんたんにはじめられる」が謳い文句です。
このコトバにまったく嘘はありません。インターネットは今やほとんどの家にありますし、携帯電話からだって繋がります。
けれど、ひとつだけ気をつけないければいけないのは
「誰でもかんたんに始められる」
=「誰でもかんたんに利益をあげられる」ではない
ということです。
あたりまえの事ですが、意外と意識されていない気がします。
友人にきくところによると、「いかに短期で大儲けできるか」という本が殆どだと言います。このような状況が「誰でもかんたんにはじめられる」=「誰でもかんたんに儲けられる」という錯覚を助長しているのでしょう。
しかしすこし冷静になってみれば、「私はデイトレであっという間にこれだけ損した!」などという本は決して出版されません。(されるべきだと私は思うのですが…)
勝っている人と負けている人が半々だとしても(実際はもっと負けている方が多いと思います)、マスメディアはいかに派手に儲けたかという話しかとりあげません。
その裾野には唇をかみしめている人がどれくらいいるのかを、忘れてはいけません。
実際にデイトレを2年以上続けている方で、
「期待していた利益をだせた!」という方は手をあげてみてください。
きっと、とても少ないはずです。無理もありません。
最新のコンピューターシステムを駆使し、莫大な資金を使い利益をあげる機関投資家やいわゆる「プロ」がひしめきあう市場で、 今日株について勉強しはじめた初心者の方が利益をあげ続けるのは、よほどのセンスか運に恵まれていない限りなまやさしいことではありません。
ですから、心ある株式投資の入門書には、必ず
「コツコツと地道に勉強することが大切です」と書いてあるものです。
しかしただでさえ忙しい毎日、仕事や家事のあいまに勉強しながらコンピューターに向かう時間を確保し、資金力も知識も経験も段違いの投資家相手に、そう簡単に大きな利益をあげることが、はたしてできるでしょうか?
もし運だけを頼りに短期で大きなリターンを狙うのであれば、それはもはや
Investment=投資ではなく
Speculation=投機だと私は考えます。
そして何より間違ってはいけないのは
資産運用の目的が
「あなたの将来設計に基づき必要な資金を必要なタイミングまでに準備すること」 であり、短期的に資金を爆発的に増加させることではないということです。
これは大切なことなので、もう一度言います。
資産運用の目的は
「あなたの将来設計に基づき必要な資金を必要なタイミングまでに準備すること」 であり、短期的に資金を爆発的に増加させることではありません。
一時的に大勝ちした人が、その後に大負けし、結果マイナスになってしまうのはよくあることです。
理由なく簡単に大勝した人はまた、理由なく簡単に大負けする危険と常に隣り合わせだからです。
日本に先立ちデイトレーディングブームに沸いた国、アメリカでも結局デイトレ人口はブーム時の1割ほどしか残らなかったことをもう一度思い出しておく必要があるでしょう。
私は決してネット株やデイトレーディングそのものを批判しているのではありません。
ただ、その性質をあやまって認識したまま、気楽な気持ちでのぞむと予想外の損失をこうむってしまう可能性があることを、つたえておきたいのです。
わたしたちの場合、日本の某銀行と違って、株で大やけどして、破産しかけても国の公的資金で救ってもらえるわけではないのですから、リスクを十二分に把握、了承したうえではじめるといった態度が必要です。
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